こんにちは!
エム・ソフトのブログ担当モリタケです。
今回は石川県輪島市が行っている「エコカート」の取組みについてご紹介します。
北陸新幹線の開通もあり、自然豊かな輪島市は全国から多くの観光客が訪れる観光地となりました。
しかしながら一方で抱えている問題も。
少子高齢化や人口の減少に伴い、利用者が減ったバスなどの交通機関が衰退していたのです。
地域住民としては移動の足が無く、観光面ではあちこちに点在した観光スポットを巡る手段も無く、自治体も頭を抱える状態でした。
そんな状況の救世主となるべく採用されたものが「エコカート」です。
ゴルフ場などで利用されている電動カートを改良して軽自動車ナンバーを取得させ、ゆっくりと街を周遊できる交通手段としました。
排気ガスや騒音の心配もないエコカートは住人にも受け入れられ、2016年度は1コースのみの運用ながら約3700人が利用するまでの成功を収めました。
2017年度はコースを3つに増やし、更に電磁誘導を利用した自動運転も導入していく予定とのこと。
自動運転が実現すれば運転の安全性と操作性が大きく向上するため、地元に詳しい高齢者をガイド兼ドライバーとして雇用することも可能になります。
住民の生活、高齢者の雇用、観光の促進、多数の面で地域活性化を促すエコカートはまさに救世主と言えそうですね。
自治体向けの観光アプリを扱っている身としては、カートにGPSを付けてカートの所在や控え車両の有無などをアプリでいつでも確認できるようにすると更に便利そうだなと感じました。
また、かんぷらを使えば周辺の観光スポットを満遍なく紹介することが可能であるため、観光地の見逃しを防ぎ、周遊性の向上もできそうです。
こう考えると、自治体で行っている既存の取り組みにアプリを連携させることも面白そうですね。
それではまた次回の更新をお楽しみに!
参考サイト
観光経済新聞「輪島商工会議所の「エコカート」、観光利用が7割」
新・公民連携最前線「エコカートによる次世代交通対策事業(輪島商工会議所、ヤマハ発動機)」
※使用している画像はイメージです。